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2024-02-06

インドへ (四)

旅の6日目にアムリタプリへ。
アムリタプリのことをどう伝えようかしら。
ここは聖者アンマのアシュラムなのですが、わたしは特にアンマの信者というわけでもありませんし、その教えを良く知っているわけでもありません。
ただ、8年位前、アンマが来日された時に、東京にダルシャン(抱擁)を受けに行ったことがあります。
アンマのことを良く知っているとは言えませんが、不思議とご縁があります。
アンマに会った、ダルシャンを受けた、その活動のお手伝いをしていたという人が、わたしの周りにはたくさんいるのです。
今回アムリタプリに是非行きたいと思ったのも、そこに行ってきた友人がとても良かったと話してくれたからです。

アムリタプリでは世界各地、特にヨーロッパから、多くの人が修行に来られています。
信者でなくても宿泊でき、アンマのダルシャンも受けることができます。
アンマは一人一人を抱きしめる「ダルシャン」をされることから、「抱きしめの聖者」とも呼ばれており、アシュラムやアンマが行く場所には、彼女の抱擁を求めてたくさんの人が集まります。
また、アンマは様々な慈善活動や人道的活動をされていて、家のない人には家を、食べ物に困っている人には食事を、被災地には多額の寄付を、そして病院、孤児院、ホスピス、学校、寺院なども数多く建設、運営しています。

最初は2、3日の宿泊の予定でしたが、とても居心地が良く、すっかり気に入って、旅の後半の8日間をずっとアシュラムで過ごすことになりました。信者の方のスケジュールはありますが、それに合わせず自由に過ごすこともできます。
わたし達はビーチに行って散歩したり、読書したり、葉書を書いたりしてのんびり過ごしていました。SEVA(奉仕)で皿洗いのお手伝いなどもしました。

敷地は広く、寺院や宿泊棟、ホールや病院、銀行、レストランや雑貨店など生活に必要なものは全て揃っているので、外に行く必要もありません。
いたるところに椰子の木や南国の植物が茂り、バナナや果物が実り、ブーゲンビリアやハイビスカスが風に揺れています。ビーチがすぐそばなので、海風が涼しく、爽やかで快適です。
私たちの部屋は16階建ての宿泊棟の3階で、窓からは鮮やかなカーリーテンプルが見えました。

宿泊費は二人で一日600ルピー(日本円で1000円位)。三食と朝夕のチャイ付です。
食事は主にベジタリアンカレーですが、他には有料のインディアンキャンティーン、欧米の食事ができるウェスタンカフェがあります。
どの食事も体に優しくおいしかったです。わたしは特にウェスタンカフェのケーキが大好きでした。
また、アシュラムではアーユルヴェーダの治療を受けるコースもあります。

16時半からは鐘が鳴り、アンマのプログラムが始まります。
講和、瞑想、バジャン(歌)、アラーティの後にダルシャンが始まり、夜中までずっと続きました。

(つづく)

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