時計展が始まっています。
時計展が始まっています。
穏やかな時間が流れています。
時計の展示をしている「ひつじ屋」は夫がしているカフェでもあるのですが、お客様が飲み物などを前に、ぼーっと時計を眺めていらっしゃる姿をよく見ます。
わたしも気付いたら同じように眺めていたりして。
振り子の動きが催眠のような働きをするのかもしれません。
ひつじ屋での個展も10回目。
気付いたらそうなっていました。
今までに作ったDMを10枚並べて一緒に展示していますが、感慨深いものがあります。
最初の頃に作った時計がたまに修理で手元に戻ってきたりすると、びっくりします。
作りが粗かったり、色がきれいに塗られていなかったり。
でも、その時はそれが精一杯だったことを知っています。
少しずつ、少しずつ自分なりの改良を加えてきました。
わたしの振り子時計を作る時に一番気を付けているのは、なるべく自然で見ていて疲れない振り子にすること。
地味なことですが、とても大切なことと思っています。
以前、空中ブランコのように女の子を振り子にしてみたら面白いかなと思って作ってみました。
右に左に行ったり来たりする女の子は見ていてとても疲れて、すぐ却下となりました。
たまに、振り子と重りのバランスが絶妙で、ゆっくり優雅に足が動く女の子の時計を作れたりすると、うっとりしてしまいます。ふんわり、ふんわりダンスしているようで。
今日、「ウォレスとグルミット」のDVDを久しぶりに観ました。
このシリーズでは一番初めの「チーズ・ホリデー」が一等好き。
作者のニック・パークが、6年かけてコマ撮りしたというこの作品。ウォレスの部屋の壁紙や額縁の絵、家具やティーカップなど細部に至るまで、作者の思い入れが感じられて、胸が熱くなります。
手作りのぎこちなさが残っているところが愛らしくて、月にチーズを取りに行くというストーリーもかわいらしい。絶賛です。
大切なことを忘れないように、そう伝えてくれた夏至の夜。
時計展は6/26(月)までひつじ屋で開催しています。