2020-01-17
バーンロムサイの絵本
猫が好きですが、猫の絵には厳しい好みを持っています。
本もほとんど買ったりしません。
でも、でも。
この絵本は息を呑んで、抱きしめました。
風景に溶けていくような動物の姿。
それは、暑い国の空気が揺らぐような午後の光の中。
木も草も家も柔らかく、甘く溶けていって。
あ、
プールに竜が。
この絵本の舞台はタイ・チェンマイ・ナンプレー村にある孤児院「バーンロムサイ」です。
バーンロムサイはHIVに母子感染した孤児たちの施設として、名取美和さんによって設立されました。
子供たちと過ごされて、20年。
この絵本はバーンロムサイの開園20周年記念の絵本なのです。
バーンロムサイのことはずっと前から知っていました。
以前、訪れた高井戸の本應寺さんで、バーンロムサイのイベントをされていたのです。お寺の様子と白い服と子供たちと…
夢のように、その名前と共に記憶が残っていました。
「不思議なエネルギーに守られて過ごしてきました。
日々何かの気配を感じながら暮らしています。」
名取美和さんの言葉より
『星と花の庭』 さく/絵 山口洋佑
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