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2026-02-25

フランスとインド (七)

◇フォートコーチ

コーチン国際空港からバスで市内に出て、メトロに乗り換えてマハラジャカレッジまで行き、そこから船着場まで歩いてフェリーに乗ると、15分ほどでフォートコーチに着きます。フェリーは一人6ルピー(約10円)。
船に乗るのは何か明るい楽しい感じがします。乗船している人たちからも何だかウキウキした気分が伝わってきました。潮風が気持ち良く、時折インドの流行歌が流れます。

昨年ひろしさんが一人で訪れて気に入ったゲストハウスに、今回は二人で滞在しました。オーナーご夫妻が笑顔で迎えてくれて、お互いの家族を紹介し合います。
インドでは床が大理石の家が多く、ペタペタ裸足で歩くと、冷んやりして何とも気持ちがいいのです。
シャワーはぬるいお湯が出れば十分。トイレはたまにトイレットペーパーがあるところはありますが、ないのが普通で、バケツに水が汲んであり手桶が付いているか、小さいハンドシャワーがあります。これでお尻を洗い、手ぬぐいで拭くか、なければ服の裾で拭いたり。最初は戸惑いますが、慣れると清潔な仕組みなのだとわかります。

風の通る気持ちいいゲストハウス

少し休んで、食事に出かけました。
フランスではほとんど自炊していたので、外食がとてもうれしい。
近所の「スパイスルートレストラン」にすっかりハマり、毎日通ってしまいました。
いつも笑顔のチャーミングなマダムが首を揺らしながら注文を取りに来てくださいます。首をゆらゆら揺らすのはインドの人がよくするしぐさ。「大丈夫よー」みたいな感じ。
クレープのような生地にカレー味のマッシュポテトを包んだマサラドーサ、近くの海で採れたシーフードが入っているビリヤニ、ベジタリアンカレーなど、何を食べてもおいしい。
飲み物はライムソーダを良く頼んでいました。ライムを絞ってソーダで割って、砂糖と塩どちらの味も選べます。塩味のライムソーダは目から鱗のおいしさでした。

フォートコーチでは地元のお菓子屋さんでインドのお菓子を買ったり、カフェでチャイを飲みながらのんびりしたり、夜、海岸通りを散歩したり楽しかったのですが、お楽しみの一つにANOKHI(アノーキ)がありました。インドの木版プリントの生地を使った服や小物のお店で、品質がしっかりしているので、日本人旅行客にも人気があります。
インドの木版プリントは、木に彫った版を使って布に模様を押す、伝統的な染色技法で、手仕事なので同じ柄でも微妙にズレや違いがあり、そこに何とも言えないあたたかな魅力を感じます。
店内に並ぶ色とりどりの服やその模様を眺めていると、幸せな気持ちになりました。
そして、心惹かれる一枚を試着して購入したら、波動がバーンと上がりました。
やはり、好きなもの、自分に一致したものに触れるって大切なんだなぁと実感したのでした。

(つづく)

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