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2019-08-20

初女さんのお手紙

初めてのブログ。
佐藤初女さんからいただいたお手紙のこと。

今から10年ほど前のことです。
東京で暮らして17年ほど経った頃。

自分がいる場所はもう東京ではないな
故郷の富山とも違う

そう感じながら、何年も悶々として、ようやく旅をしてみることを決めたのでした。
自分が住む、 “どこか”。
京都、山梨、長野、沖縄、北海道と転々としました。

そういう時、佐藤初女さんの「森のイスキア」を知って、お手伝いに行きたいと思い、思い切ってお手紙を書いたのでした。

手紙を出して、青森からすぐにお返事が届きました。
そこには、冬は凍結のため、森のイスキアは閉鎖していること、スタッフの方はお客様のある時だけ弘前から通われてること、一、二泊なら泊まっても良いですよ、と柔らかな文字で書かれていました。
そして、手紙の終わりの方にこんな言葉がありました。

「いいお返事でないので、少しでも早くお伝えしたいと思い、取あえずおかきしました。」

結局、森のイスキアには行かなくて、初女さんにお会いすることもできませんでした。
でも、このお手紙を手に取ると、初女さんの優しさが、思いやりがまるで温泉が湧いて出てくるようなのでした。

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